柴田 多恵
「そよかぜのように街に出よう」より転載
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ポリオ会もこれだけの人数になってくると、「人生いろいろ。女もいろいろ。男もいろいろ。手足の障害もいろいろ。」なんて感じることが多くなった。結婚している人、いない人。離婚経験者もいれば、再婚もいる。「いろいろ咲き乱れて」いて、本当に結構なことだと思う。 ところが、会をはじめるときの自己紹介の場面で、こんな質問をぶつける人がいる。 |
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「ビューティフルライフ」というドラマが大はやりした。キムタク扮するカリスマ美容師と、常盤貴子扮する車椅子に乗る図書館司書とのラブストーリー。健常者が障害者に対して、どうしても感じてしまう戸惑いとかためらいとか、障害者が健常者に対したときの何ともいえない引け目のようなものが、まあまあうまく描かれていて、毎週楽しみにしていた。 |
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ポリオ会をするようになって、私は多くの障害をもつ女性、男性と知り合い、話し、教わることが急激に増えた。それは私にとって、とても画期的なことだった。そして、私は自分の障害を客観的に素直に考えられるようになったと思う。 |
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「障害をもった人生は、大変でしょ。つらいでしょ。哀しいでしょ」とよく決めつけられる。その証拠に「足が悪いのに、どうしてあなたはそんなに明るいの」なんて、せりふをよくいわれる。それに対して、「障害をもった人生もなかなかおもしろいし、毎日けっこう楽しいんだよ」といってみても、「まあまあ、そう意地を張らなくても」なんてあしらわれ、「負け惜しみ」としか受け取ってもらえない。 |
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